こんにちは。
システム組立ちゃんねるを運営している、株式会社フライク代表取締役の大瀧です。
「Salesforceの導入を検討しているけど、費用ってどれくらいかかるんだろう」
「実際にSalesforceを導入しても効果はあるのかな?」
Salesforceを運用するにあたって、このような疑問はございませんか?
システムを新しく導入する際、本当に業務効率が改善できるのか、不安ですよね。
そこで今回は、Salesforce導入の流れから具体的な費用まで解説していきます。
Salesforceは「導入が難しい」と思われる方も多いかと思いますが、
業務改善で多くの実績があるツールであることは、間違いありません。
この記事を読むことで「案外、Salesforceを導入するのは手頃で、業務効率が上がる」ということをお伝えできたらと思います。 ぜひ、最後までご覧下さい。
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残念ながらSalesforceに限らずITツールを導入する・利用することが目的になっていて
「ツールを使って何かしらの課題を解決し、自身のゴールに一歩でも近づく」という本来の目的を見失ってしまっている企業様が多い現状も見受けられます。
フライクでは、お客様にすぐSalesforceの導入をご提案することはありません。お客様が行っている普段の業務、描いている未来をまずはヒアリング致します。理由は、導入するだけでも比較的大きな金額が掛かりますし、そもそも活用できなければ意味がないからです。
はじめてのSalesforce導入支援コンサルをご検討いただいている企業さまは、 弊社サービスのVision Road Mapプログラムの資料を無料でダウンロードできますので、ご確認いただければ幸いです。
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ITツールやDXについて少しでもお悩みがあればお気軽にご相談ください。
わたしたちフライクは、システムを用いて「できない」を「できる」にする組立屋として課題解決、そしてDXを支援いたします。
もちろん、相談後のムリヤリな営業や当日の契約をせまることは絶対にありません。
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目次
Salesforce(セールスフォース)とは、セールスフォース・ドットコム社が提供する世界で一番利用されているCRM(顧客管理)とSFA(営業支援)のアプリケーションです。
セールスフォース・ドットコム社の基本情報について次の表にまとめました。
所在地(東京オフィス) | 東京都千代田区丸の内1-1-3 日本生命丸の内ガーデンタワー(Salesforce Tower) |
電話番号 | 03-4222-1000(代表) |
設立 | 2000年4月 |
資本金 | 4億円 |
従業員 | 非公開 |
売上高 | 264億9000万ドル(通期売上。前年比25%増。2021年2月1日~2022年1月31日) |
沿革 | 1999年3月:米国セールスフォース・ドットコム創業 2000年4月:(株)セールスフォース・ドットコム設立 2004年6月:米国セールスフォース・ドットコム、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場、ティッカーシンボル:CRMで取引開始 2005年1月:米国セールスフォース・ドットコム、 セキュリティ監査基準SAS70Type ll(監査基準書第70号) 監査完了 2005年3月:米国セールスフォース・ドットコム、 「個人情報保護認証規格」 TRUSTe取得 2008年1月:(株)セールスフォース・ドットコム、 プライバシーマーク取得 |
CRMはCustomer Relationship Managementの頭文字をとったもので、日本語では顧客管理を意味します。顧客属性を管理することはもちろんですが、顧客が過去に購入した商品やニーズなどを管理して顧客満足度を高めることを目的としています。CRMは顧客満足度を上げることで結果的に売り上げが上がることを目的としていることが大きな特徴です。
SFAは、Sales Force Automationの頭文字をとったもので、日本語では営業支援システムを意味します。営業活動を効率的に行うために必要な情報を管理することができ、商談情報や過去の活動履歴を参照することができます。そのため取引先に対し、チームで営業することが可能です。
Salesforceは、CRMでありSFAでもある商品ですが、顧客との関係や営業プロセスを可視化することで、営業効率を上げるという目的があります。
Salesforce導入する前の流れと導入支援を利用するときの費用やコツを解説していますので、併せてお読みいただければ幸いです。
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Salesforceを導入するメリットと効果について解説します。
製品によっても異なりますが、Salesforceのなかでも代表的な製品である「Sales Cloud」を利用するメリットは主に以下です。
ひとつずつ解説します。
Salesforceを導入すると、これまで営業担当者ごとに管理されていた顧客情報を組織全体で一元管理できるようになります。一元管理ができるようになった結果、営業担当者に都度コミュニケーションを取るなどの無駄を削減することができるので、営業効率の向上が見込めます。
また、部署ごとに情報共有も可能となるので、組織全体で取り組む業務において、連携が取りやすくなります。
Salesforceを導入すると、商談などの案件情報も一元管理が可能になります。営業担当者によって、お客様へのヒアリング項目が違うといったこともなくなるので、営業品質の向上にもつながります。
また、Salesforceで事前にヒアリングする内容を設定しておくことで、新人営業でも一定の品質を担保することができます。
Salesforceを導入すると、売り上げ予測などの数字の見える化が可能となります。企業にとって、営業成績や売り上げ管理は非常に重要なものです。
営業担当やマネージャー、経営層などの役職によって見ることができる数字を変えることも可能なので、必要な情報にいつでもアクセスすることができます。
Salesforceを導入の流れは次の通りです。
弊社(フライク)がシステムのご相談を受けて、すぐにSalesforceなどの導入をご提案することはありません。お客様が行っている普段の業務、描いている未来を以下のステップでヒアリングを行っていきます。
家づくりに例えるなら、まずは
というのが、順当な順番だと思います。
それでは、上述のステップ毎のヒアリング項目を一つずつ解説します。
Salesforceを導入するときは、誰しもSalesforceのシステムについて考えてしまうものです。しかし、Salesforceを導入するときに大切なのは、システム導入をするという意識をなくすということです。
理由としては、企業が取り組むべきなのは「ITツールの導入」ではないからです。企業が求めているのは、導入したITツールを自社メンバーが徹底的に使いこなし、ITツールにかかった費用の3倍以上は効果を出すことです。
そのためには、まず 「どのITツールがいいかな?」「どのシステムなら目の前の課題を解決してくれるかな?」といった先入観や思い込みを、皆様に一旦忘れて頂く必要があります。
すでにSalesforceを導入したい!と決めている企業さまでも
「なぜセールスフォースを筆頭に考えているのですか?」
「導入した後、どのような状態になるためにSalesforceが必要とお考えですか?」
とお伺いすると、返答がない状態が99.9%となっており、システム導入をすることに意識がいっています。
FlykeにSalesforce導入を依頼すると「すぐにSalesforceは導入できないのか…」と悲観的にならず、企業の売り上げを上げるために必要なステップとして一緒に考えることができれば幸いです。
弊社からSalesforceを導入頂いたお客さまの事例をご紹介しているページと、本音でお話しして頂いている動画もありますので、ぜひ合わせてご覧ください。
次のステップでは、自社のビジネスがどのような営業プロセスで売上が上がっているのかを紐解いていき、今使っているエクセルやITシステムもすべて見える化を行います。
今のビジネスプロセス・営業プロセスを全て可視化することが大切です。
弊社では、そのようなシステム導入のことを「絆創膏型システム」と名付けております。
他にも処方薬型、漢方薬型があり、それぞれこのような定義をしております。
自社の業務フローを徹底的に洗い出すことなく、目の前の課題に対してのみの解決策は、
いわば「簡易的に絆創膏を貼るようなシステム」になってしまいSalesforce導入に失敗してしまいます。
自社の課題を洗い出すには、 まずその課題がどこにあり、その課題を解決するための方法を考えることからスタートします。
上記システムの定義に関しましては、こちらの動画もご覧ください。
そして、Salesforceに置き換えるとどのようなシステム画面になるか?をイメージしやすい状態にした上で、その後システムを導入して利活用を進めていきます。
あくまでもSalesforceはツールなので、理想の状態を作るためにどのようなアプローチができるのかを検討し、導入するというステップが大切です。
「As is To be」や「ギャップ分析」といった呼び方もしますが、企業が掲げる「ビジョン・ミッション」と、「それらを実現することができていない現状とのギャップを埋めるために何が必要であるか?」を考えることが大切です。
そして、この状況を考えることが、前述の「漢方薬型システム」です。
そもそも「システムを導入する際に【ビジョン・ミッション】は必要ないのでは?」と思われるかもしれません。
確かに直接的には関係がありません。
しかし、システム導入、そしてDXまで持っていくためには非常に困難な道のりが待っております。
その際に企業内部はもちろん、長い道のりまで関わるすべてのプロジェクトメンバーの共通認識が、 導入企業の「ビジョン・ミッション」となります。
「今やっている変革ってなんのためだっけ?」となったときに、 このビジョンやミッションに紐づくものであると最初に結論づけることが、 多くの人を巻き込み、進み、DX導入の一つの道筋になります。
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Salesforce(セールスフォース)は、インターネット経由で提供されるクラウドサービスです。
パソコンにインストールするパッケージ型ソフトではなく、クラウド上でのサービスとなります。
つまり、インターネットが繋がる環境であれば、デバイスを問わず、サービスを利用することが可能です。
Salesforceはパッケージソフトと違い、大きく分けて3種類の費用がかかります。
結論からお伝えすると初年度の費用として90万〜というのが、Salesforce導入の最低限かかる費用の相場感となります。
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
Salesforceは「1ユーザー1ライセンス」を使うことを前提に利用するサービスです。
月額費用は、大きく分けて3パターンあります。
それぞれの違いについては、2章で詳しくご説明いたします。
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Salesforceはクラウドのサービスということを前述いたしました。
ところで、私生活でもよく使われるサービスである「Facebook」「LINE」「Twitter」「Instagram」もクラウドのサービスですが、Salesforceと大きく違うところが「オリジナルに使い勝手をよく出来る」というところです。
例えば、家族4人ぐらいのあなたが、都内にマンションを買ったとしましょう!
おしゃれなエントランスに続く共用部は、住人全員が使える場なので、すぐに使えるような状態です。
しかしあなたの部屋はこれから家具・家電等を一から揃えていくことになります。
この考えこそが、Salesforceと同じなのです。
Salesforce(マンション)は買ったものの、あなたの理想的な使い勝手(間取り)になっていないので、これからオリジナルの画面や項目(家具・家電)を買っていく必要があります。
次に「保守・メンテナンス・定着化」についてです。
せっかくですので、マンションの例のままお話をしましょう。
マンションを購入して、その後も払い続ける大きな費用が「共益費」と「修繕費」です。
共益費は毎月管理人さんが掃除をしてくれたり、共用部の電球を替えてくれたりと毎月の維持・運営に欠かせない費用です。
一方、修繕費は経年劣化や新しい設備を作るときにマンションの住人で出し合っている積立金のようなものです。
では、Salesforceで言うとどの部分かというと、毎月使っていくときに少し項目を変えたい、ちょっとした機能を追加したいというリクエストにお答えするのが「保守費・メンテナンス費用」に当たります。
一方、もっと使い勝手を良くしたい、利用者の利便性を上げるために勉強会を定期的にしたり、一緒に使い方を考えたりしたいというのが「定着化費用」で、修繕費に当たります。
つまり、Salesforceは導入開始時だけでなく、その後のメンテナンスにも費用がかかるということです。
それもそのはずで、SalesforceはFacebookやLINEのような「できあがったツール」ではなく、完全オリジナルで自社の業務に合わせたシステムを0から作り上げることができるクラウドサービスだからです。
だからこそ、多くの企業がこの保守・メンテナンス・定着化に費用を払っているのです。
セールスフォースは定期メンテナンスを繰り返して、利用ユーザが日々の不満・不安を少しでも解消し業務が行いやすいようにしていく必要がある。
時には勉強会や使い方を抜本的に変更するような体制を取ることも必要
Salesforceは、大きく分けて3つの費用が発生します。
毎月・毎年・不定期にかかる費用である一方で、世界17万社が利用しているサービスであることには、きちんと理由があります。
冒頭でもご紹介致しましたが、初年度のSalesforce導入の最低限かかる相場は90万円〜となっております。
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フライクでは、すぐにシステムの導入をご提案することはありません。お客様が行っている普段の業務、描いている未来をまずはヒアリング致します。
理由は、導入するだけでも比較的大きな金額が掛かりますし、そもそも活用できなければ意味がないからです。
・相談したいけど事前にシステム組立屋のサービスについてもっと知りたい
・DX推進パートナーとして具体的に何をしてくるのか…
まずは、弊社サービスのVision Road Mapプログラムの資料を無料ダウンロードできますので、ご確認いただくことをお勧め致します。
【サービスと料金】 VisionRoadMapプログラムってどんなサービス?
ここからは、細かいSalesforceのお話をし、具体的な金額をお伝えしていきたいと思います。
まず、避けては通れないSalesforceのランニング費用(1章でご説明した「ライセンスの利用者数に応じて変動する費用」です)の理解を深めていきましょう。
Salesforceは「プロダクト」と「エディション」を理解することから始まります。
わかりやすいように、ここではiPhoneで例えたいと思います。
iPhoneの端末はいろいろな種類があり、画面の大きさなど違いがあります。
例えば、現在発売されているもので言えば
などがあります。
この中からひとつ選ぶとして「iPhone13 Proを購入しよう」と思ったときに、次に考えるのが容量です。
これらの「端末ごとの違い」「容量」をSalesforceで考えていきます。
まず、前章でもご紹介したように、Salesforceのプロダクトは以下の大きく分けて以下の3種類です。
これはiPhoneでいうと端末ごとの違い(画面の大きさ、製品の違い)と同じような考え方になります。
次に、それぞれのプロダクトの違いを簡単にご説明いたします。
【Sales Cloudの機能について】
Sales Cloudは、顧客管理(CRM)全般の機能を基軸とした、商談・見積もり・注文・契約管理など、営業支援のためのセールスフォース社が提供するSaaS製品となります。
代表的な機能は【営業活動に関する情報を一元管理】と【営業プロセスを標準化・自動化】です。
【Service Cloudの機能について】
Service Cloudはコールセンター・カスタマーサポートといったお客さまサポート向けの商品です。ケースと呼ばれる問合せ管理では、オペレーターが適切に対応できるように支援するための「ナレッジ機能」や「コンソール」と呼ばれる複数機能が1ページに表示されるための機能など、豊富に備わっています。
代表的な機能は【カスタマーサポート業務の効率化】と【CTI連携やナレッジによって顧客満足度の向上を促す】です。
【Lightning Plattformの機能について】
Lightning Platformは、自社の業務に合わせた独自のアプリケーションを開発できるプラットフォームです。ExcelやKintoneといった安価なサービスと同様にランニングコストを抑えながらも自社オリジナルの管理項目や商品ラインナップに合わせてカスタマイズが可能です。Sales CloudやService Cloudの標準的な機能が不要である、もしくは最小の機能でSalesforceを使用してみたいという方には、Salesforce Platformのライセンスがおすすめです。
代表的な機能は【最小限の機能でのスモールスタート】と【カスタマイズに適した拡張性・柔軟性】です。
次に、エディションです。
エディションは大きく分けて4種類あります。
これらは、iPhoneでいうと「容量」と同じような考え方になります。
プロダクト×エディションごとの違いは多岐に渡るため、詳細はSalesforce社のホームページでご確認いただきたいのですが、わかりやすく一枚でまとめたものがこちらです。
上記図の中で、初めて出てきた用語がありますので、簡単にご説明します。
●【WebサービスAPI】
WebサービスAPIは他システムと連携をするかどうかですが、セールスフォースを使いこなすのであればProfessional以上をオススメします。
HubspotやSansan、freee、MoneyForwardといったサービスとSalesforceを連携させるためには必須機能です。
●【カスタムアプリケーション/プロファイル・ページレイアウト/ロールと権限】
社内でページ・項目を人によって見せる・見せないを分けるかどうかの設定となります。
各部署や役職者によって表示・非表示を分けて使うのであればProfessional以上でないと全項目編集・参照可能もしくは自分の保有しているものしか見ることができません。
つまり、企業内で細かいセキュリティ設定をする際はこの機能は必須です。
●【レコードタイプ】
複数商材を扱う企業の場合、商材や商品によって管理項目が異なります。そこで、このレコードタイプを使って、商材・商品ごとに管理項目を変更する機能がレコードタイプとなります。
企業がシステムとしてセキュリティを担保し、情報を然るべき管理体制で扱っていくことを考えると、Enerprise以上のプランを選ぶことを強くおすすめします。
また、Salesforce環境は1エディションである必要があるため、ユーザーによって使い分けることができません。
1環境1エディション。混合は不可能
利便性を考え、迷わずEnerpriseEditon以上を選ぶ
「プロダクト×エディションのどれを選べばいいか?」をより詳しく知りたいという方は、
下記のブログも合わせてご覧くださいませ。
(下記ブログの第5章「セールスフォースのライセンスと料金」参照)
【Salesforceライセンスの選び方と考え方】お役立ち資料無料ダウンロードは➡こちらから
次に、Salesforceの基本機能を押さえたいと思います。
Salesforceの基本機能は、下記の10機能です。
①顧客管理(企業情報、担当者情報)
企業の情報や担当者の情報を管理します。カスタマイズで企業固有の項目を追加して利用が可能です。
②見込み客管理
見込み顧客の情報を管理します。また、マーケティング・オートメーションと同期すれば、オンライン上の動線を把握し、然るべきタイミングで適切な商材のご提案が可能になります。
③ Webからの新規問い合わせ管理
Webサイトのフォームから入力された情報をセールスフォースに直接登録する機能です。上述の見込み客管理やマーケティング・オートメーションと併用することで、抜け漏れのない新規問合せ管理が可能です。
④ 商談・案件情報
過去に完了した案件や現在進行中の商談・案件情報を確認可能です。案件の過程(プロセス)も企業特有の過程(プロセス)を組み、必須項目などもカスタマイズが可能なため、営業チームの底上げやノウハウの継承が可能となります
⑤ 商品マスターの管理
案件や見積書などに表示する商品情報や価格表のマスター管理が可能です。また、在庫管理機能を追加することで商品マスターと在庫管理を合わせて管理が可能となります。
⑥ 契約管理
販売契約、サービス保守契約など案件情報で管理していた内容と紐付けて契約管理が可能です。
⑦ 問い合わせ管理
お客様からのお問い合わせを登録し、担当オペレーターの割当や問題の解決までのプロセスを管理します。
⑧ Web・電子メールからの問い合わせ受付
Webサイトのフォームやメールからのお客様問い合わせをケースとして登録する機能です。
⑨ 承認とワークフロー
お客様業務におけるビジネスプロセスを自動化します。見積承認、経費申請、勤怠管理、
購買申請などに企業オリジナルのワークフローを設定可能です。
⑩ レポート・ダッシュボード
基本機能で記載したすべてのデータを横断的に表示可能なレポート・ダッシュボードがあります。
ライセンスによっては、基本機能がついていないものもあります。
詳しく見ていきましょう。
下図の通り、SalesCloudとServiceCloudには標準機能がついていますが、Platformにはついていません。
Platformで「△」になっている機能を、個社ごとにオリジナルで開発することはできますが、クラウドの恩恵を受けられなくなる可能性が高くなるため、あまりおすすめしません。
Salesforceは年3回の機能追加を繰り返し、機能を拡充していっております。
個別に開発してしまった場合、機能開発は自社で実施していく必要があるため、Salesforce基本機能は個別開発せずにSalesCloud・ServerCloudを使うことをおすすめします。
一方で「SalesCloudとServiceCloudは機能的に似ていそうだけど、どう違うの?」という疑問が湧いて来るかと思います。
簡単にお伝えしますと「利用ユーザ部門」が異なります。
SalesCloudは主に営業部門、ServiceCloudはサポート・コールセンターに特化した機能です。
ライセンスについてもっと詳しく知りたい、疑問を解消したいということでしたらこちらのブログも合わせてご覧ください。
ここからは、「Enerprise Editon」を選んだことを想定し、導入費用とオススメユーザーについて言及していきます。
SalesCloudをオススメしたいユーザーは、スタートアップやSaaS企業といったSalesforceと同じような商材を扱う企業様です。
TheModelのような組織体制を創りたい企業に特化しているので、フライクでは特にオススメしております。
以下のような、SalesCloudを使った営業組織改革を想定している企業さま向けに導入費用を記載します。
【Salesforceライセンスの選び方と考え方】お役立ち資料無料ダウンロードは➡こちらから
参考:【動画で学ぶ】第一回マーケティングオートメーション〜購買行動とMAを正しく理解する〜
ServiceCloudをおすすめしたいユーザーは、コールセンターやカスタマサポートセンターを運営するような、常時稼働する席数が6以上の組織(企業)です。
5未満ですと、ServiceCloudではなく安価なサービス(Kintone/Notion/エクセル)で十分です。
以下のような企業さまで、ServiceCloudを使ったコールセンター・カスタマサポートセンターでの運用開始を想定した導入費用を記載します。
【利用部門】
10名のカスタマサポートセンター
【構築機能】
・Web上の問い合わせフォームとの連動し、見込み顧客情報の一元化
・企業情報・企業担当者情報の管理
・CTI連携(お客様から受電があったらSalesforce画面が立ち上がる)
・既存顧客からの問合せ
・メール・電話・会議等の活動報告
【ランニング費用】
月額18,000円×10名×12ヶ月=216万円(年間)
【初期導入費用】
300万円〜
【保守・メンテナンス・定着化支援】
保守・メンテナンス費用:年間100万円〜
Platformをおすすめしたいユーザーは、SalesCloudやServiceCloudで搭載されている標準機能を使わず、安価にクラウドの業務アプリケーションを使いたい方です。
以下のような企業さまで、Platformを使った業務アプリケーションを構築することを想定した導入費用を記載します。
【利用部門】
卸向けの受発注担当5名
【構築機能】
・企業情報・企業担当者情報の管理
・商品マスター
・受注請書・発注書作成機能
【ランニング費用】
月額12,000円×1名(管理者)×12ヶ月+月額3,000円×4名×12ヶ月=28.8万円(年間)
【初期導入費用】
150万円〜
【保守・メンテナンス・定着化支援】
保守・メンテナンス費用:20万円(2ヶ月)
SalesCloud・ServiceCloud・Platformライセンスは、利用用途によって作り込める開発機能が異なります。
安易にライセンスやランニング費用だけで選ぶのではなく、自社が使いたい用途や人数によって最も良いパターンの構成を選ぶことが重要です。
▼併せて見たい動画
さて、ここで少し一息入れましょう。
ここまでご覧いただいた方は、意外とSalesforceの導入費用が高くてびっくりした!
という方もいらっしゃると思います。
私はよくお客さまに、
「Salesforceを導入する際は人件費一人分と同等の金額を予算取りしてください」
とお伝えしております。
「そんな大金を使ってまで導入する価値はあるの?」と思うかもしれませんが、
弊社ではSalesforceがないと業務・ビジネスができないくらい使い倒しております。
その結果がこちらです。
Salesforceを使うことを前提に業務を作り込んでいるので、1名あたり月額18,000円以上の価値があるサービスといっても過言ではありません。
それをさせてくれているのが「AppExchange」というSalesforceのパートナーが出しているツールです。
iPhoneでいうところの「AppStore」のようなものです。
例えば、iPhoneという端末は同じなのに、友人と比べるとホーム画面にインストールしているアプリが全く異なったりしませんか?
それと同じ状況がビジネスツールでもあるSalesforceでも同じ環境を作れます。
ぜひ「AppExchange」から自社にあったサービスをダウンロードしてみてください。
弊社のSalesforce環境をより詳しく見てみたい!とのことでしたら、下記ブログも合わせてご覧くださいませ。
さて、本ブログの2章で「SalesCloud・ServiceCloud・Platformライセンスごとの導入費用」についてご説明しましたが、年間で1000万円もかかるSalesforceというシステムを「はじめてのITツール」として選択できない企業は多いと思います(日本の99.7%は中小企業ですのでなおさらです)。
弊社(フライク)でも、はじめからすべての機能を構築したわけではなく、創業から3年かけて少しずつ機能を追加していったからこそ、今の状態があります。
そこで、本章では「スモールスタートをすること」を前提に、ミニマムなセールスフォースを作ることを前提に、お話を展開していきたいと思います。
企業に欠かせられない「顧客管理」。
「いつ、どこで、誰が、どういった商品を購入したか?」を管理する基本的な機能となります。
多くの企業が、エクセルや簡易的なシステムを使って管理されているかと思いますが、
Salesforceで構築する場合、以下のような機能を作ることになります。
【構築機能】
・顧客管理機能
- 企業情報(30項目)
- 企業担当者情報(20項目)
- 未契約・契約情報管理(1契約タイプ・30項目)まで
・ダッシュボード(1ダッシュボード/6グラフまで)
・データ移行支援
【ランニング費用】
月額12,000円×1名(管理者)×12ヶ月+月額3,000円×4名×12ヶ月=28.8万円(年間)
【初期導入費用】
40万円〜
【保守・メンテナンス・定着化支援】
保守・メンテナンス費用:20万円(2ヶ月)
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次に、Salesforce社が提唱するTheModelのような、
マーケティング/インサイドセールス/フィールドセールス/カスタマーサクセスのような組織体制を作っていない中小企業を想定した場合について考えていきます。
先述した「CRM機能(顧客管理+ダッシュボード)」に加え、営業がお客さまからの問い合わせ・相談に対して、Salesforceで進捗確認をすることを想定します。
【構築機能】
・4−1のCRM機能(顧客管理+ダッシュボード)
・案件・相談管理
【ランニング費用】
月額12,000円×1名(管理者)×12ヶ月+月額3,000円×4名×12ヶ月=28.8万円(年間)
【初期導入費用】
100万円〜
【保守・メンテナンス・定着化支援】
保守・メンテナンス費用:20万円(2ヶ月)
4−2でご紹介した機能に加え、お客様に提示する提案する資料や見積書、契約書、請求書を一元管理したいというリクエストも多くいただきます。
そこでクラウド上のストレージ機能も兼ね備えたBoxを、Salesforceと連動したときの費用をお話したいと思います。
【構築機能】
・4−2のCRM+SFA機能(顧客管理+案件管理+ダッシュボード)
・顧客管理に紐付けたbox
・Boxにおける雛形フォルダの自動生成機能[6]
【ランニング費用】
・セールスフォース
月額12,000円×1名(管理者)×12ヶ月+月額3,000円×4名×12ヶ月=28.8万円(年間)
・Box
月額3,000円×5名×12ヶ月=18万円
【初期導入費用】
150万円〜
【保守・メンテナンス・定着化支援】
保守・メンテナンス費用:20万円(2ヶ月)
Boxについて詳しく知りたい方はこちらも合わせてご覧ください。
【Salesforceライセンスの選び方と考え方】お役立ち資料無料ダウンロードは➡こちらから
4−3の機能まではどちらかと言えば営業寄りの利用部門でしたが、会社全体で考えると忘れてはいけないのがバックオフィスのメンバーです。
バックオフィスのメンバーは、どうしても間接部門ということでシステムの投資が遅れがちな部門ですが、会社の利益を残すという観点でも非常におすすめのツールが「Salesforce×freee」連携です。
【構築機能】
・4−3のCRM+SFA機能(顧客管理+案件管理+ダッシュボード)
・見積書・発注書・請求書のPDF生成&boxに自動補完機能
・請求書送付機能
・freee会計への仕訳登録&債権管理登録
【ランニング費用】
・セールスフォース
月額12,000円×1名(管理者)×12ヶ月+月額3,000円×6名×12ヶ月=36万円(年間)
・Box
月額3,000円×5名×12ヶ月=18万円
・freee
月額39,800円×1環境×12ヶ月=477,600円
【初期導入費用】
450万円〜
【保守・メンテナンス・定着化支援】
保守・メンテナンス費用:60万円(3ヶ月)
Salesforceをバックオフィスメンバーまで導入してしまうと「ランニングコストが高くなるのでは?」と思われがちですが、そうしないとアナログ・紙がどうしても多くなり、二重三重入力が多くなってしまうのがバックオフィス業務です。
この領域まで踏み込んでSalesforceを利用すると、適材適所・適切なメンバー数での人材配置も可能になります。
詳しくは下記ブログをご参照ください。
ここからは、Salesforce導入支援をFlykeにご依頼いただいた企業様の感想をご紹介します。
広島県広島市にある「Forty-Five Degree(45ディグリー)」は、
チューニング技術に定評があるHarley-Davidson専門ショップです。
中四国はもちろん、全国各地からHarley好きが集い、旧車から現行車まであらゆるHarleyを
取り扱っておられます。
その45Degreeさまでは、EXCELを活用し書類作成や案件管理を行っておりました。
しかし、個々人の情報管理による属人化やEXCELによる書式崩れ、
情報共有に対する課題感を感じていらっしゃいました。
そこで、45Degreeさまでは社内共有や属人化排除、従業員の作業効率化を目指し、
2020年7月よりクラウドファイルストレージ「Box」の導入およびセールスフォースを導入した
現行業務フローの見える化を開始し、2020年10月よりセールスフォース導入がスタート
→Boxとセールスフォースの連携を構築しております。
2022年2月時点では、下記の効果が出たと45Degreeの保浦代表からお言葉をいただきました。
================
【定量評価】
・売上前年比113%UP
⇒セールスフォース導入で一人あたりの労働生産性・作業効率化による実現
【定性評価】
・代表の仕事の進め方を棚卸ししたセールスフォースを実現することによる抜け漏れ・共有漏れを最小限に抑えた。
・各従業員の【記憶】に頼らず【記録】に頼るデジタル利活用
・属人化していた仕事の進め方をセールスフォースに落とし込んで、ノウハウの継承を進める
================
概要をまとめると以下の通りです。
・フライクに出会う前まではExcelを使用しSalesforceのこと自体、知らなかった。
・以前より情報共有や管理に課題を感じていたが、ある時、従業員の休みをキッカケに課題の輪郭が明確になった。
・必死で獲得してきた案件が社内共有できておらず、結果お客様にご迷惑をお掛けした。
・経営者としても、「防ぐ仕組み作り」をできていなかったことに悔しさを覚えた。
・「人に依存」しすぎずに「見積書」や「請求書」を一箇所で作成して共有管理ができる仕組みを検討していた。
・フライクはヒアリングの際に6時間ぐらいシステムの話を一切せずに、普段の業務、やりたいことの未来を聞いてくれた。
・導入支援のコンサルティング会社はシステムの部分的な提案をすることが多い。
・業務が圧倒的に改善され業務フローが早くなった。
・案件自体をSalesforceに規則を設けて入力しているから管理ができている。
・導入前は社員もネガティブな意見の割合が圧倒的に多かった。
・導入直後も「Excelの方が良い」「使いにくい」という声が多かったが、現場と一緒に慣れと改善を行っている。
詳細については以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてください。
▼「60分無料相談」
▼「お問い合わせ」
【Salesforceライセンスの選び方と考え方】お役立ち資料無料ダウンロードは➡こちらから
第1章〜第5章まで、たくさんの情報をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
Salesforceのプロダクトは、大きく分けて3パターンあり、エディションは4パターンあります。
つまり最低でも12パターンの選択があるということです。
こちらのページでSalesforceのエディションとプロダクトをまとめておりますのでぜひご参照ください。
もし、このブログを見ている企業さまで
「Salesforceを導入してみたいけど、失敗したくないからSalesforce導入支援コンサルに長けているフライクに話をきいてみたい」
「スモールでスタートをしてみたい」
「システムを武器に変革したい!」
とお考えのようでしたら、ぜひフライクまでご連絡くださいませ。
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