これからSalesforceを導入しようかと思っている方や、Salesforceで何ができるのかがわからないという方に、Salesforceとは一体どのようなサービスなのかをわかりやすく解説します。
簡単にいうと、Salesforceはセールスフォース・ドットコム社が提供する世界で一番利用されているCRM(顧客管理)とSFA(営業支援)のアプリケーションです。
導入することで、営業効率が上がる以外にもメリットがたくさんあるので、最後まで読み進めてください。
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目次
Salesforce(セールスフォース)とは、セールスフォース・ドットコム社が提供する世界で一番利用されているCRM(顧客管理)とSFA(営業支援)のアプリケーションです。
セールスフォース・ドットコム社の基本情報について次の表にまとめました。
所在地(東京オフィス) | 東京都千代田区丸の内1-1-3 日本生命丸の内ガーデンタワー(Salesforce Tower) |
電話番号 | 03-4222-1000(代表) |
設立 | 2000年4月 |
資本金 | 4億円 |
従業員 | 非公開 |
売上高 | 264億9000万ドル(通期売上。前年比25%増。2021年2月1日~2022年1月31日) |
沿革 | 1999年3月:米国セールスフォース・ドットコム創業 2000年4月:(株)セールスフォース・ドットコム設立 2004年6月:米国セールスフォース・ドットコム、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場、ティッカーシンボル:CRMで取引開始 2005年1月:米国セールスフォース・ドットコム、 セキュリティ監査基準SAS70Type ll(監査基準書第70号) 監査完了 2005年3月:米国セールスフォース・ドットコム、 「個人情報保護認証規格」 TRUSTe取得 2008年1月:(株)セールスフォース・ドットコム、 プライバシーマーク取得 |
CRMはCustomer Relationship Managementの頭文字をとったもので、日本語では顧客管理を意味します。顧客属性を管理することはもちろんですが、顧客が過去に購入した商品やニーズなどを管理して顧客満足度を高めることを目的としています。CRMは顧客満足度を上げることで結果的に売り上げが上がることを目的としていることが大きな特徴です。
SFAは、Sales Force Automationの頭文字をとったもので、日本語では営業支援システムを意味します。営業活動を効率的に行うために必要な情報を管理することができ、商談情報や過去の活動履歴を参照することができます。そのため取引先に対し、チームで営業することが可能です。
Salesforceは、CRMでありSFAでもある商品ですが、顧客との関係や営業プロセスを可視化することで、営業効率を上げるという目的があります。
Salesforceの特徴は大きく3つあります。
一つずつ解説します。
Salesforceは SaaS型のサービスです。SaaSはサースと読み、Software as a Serviceの頭文字をとったものです。サービスとしてのソフトウェアを意味しており、パソコンにソフトウェアをインストールする必要がありません。
そのため、インターネット上でデータ保存が可能、マルチデバイスに対応、複数人のユーザーで利用が可能などの特徴があります。
SaaS型サービスを利用するメリットとしては次のようなものが挙げられます。
Salesforceは機能が充実しているという特徴があります。CRMやSFAの機能はもちろんのこと、AIを用いてデータを予測したり、コールセンターで効率よくお客様の問い合わせに対応できる機能や、マーケティングを効果的に行う機能もあります。
また、AppExchangeと呼ばれるアプリを利用することで大規模な開発をすることなく機能を拡張することができます。
Salesforceは、「Apex(エイペックス)」と「Visualforce(ビジュアルフォース)」と呼ばれるプログラミング言語を利用することで独自アプリケーションを開発することもできます。
ApexはJavaに似ていて、サーバでフローとトランザクションの制御ステートメントを API へのコールと組み合わせて実行できるようにした、強く型付けされたオブジェクト指向のプログラミング言語です。 開発者がオンデマンドアプリケーションを作成しやすいように設計されています。
このような機能を作成したいときにApexを利用します。
開発するときは、Visual Studio Codeを利用するのが一般的です。
また、Visualforceは画面開発ができるフレームワークです。HTMLマークアップ言語、CSS、JavaScriptなどのコードを記述して開発を行います。
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ここからは、Salesforceの代表的な製品について解説します。解説するのは次のサービスです。
一つずつ解説します。
Sales CloudはSFAツールです。Salesforceの製品の中でも最も利用されている製品で、Sales CloudのことをSalesforceと呼んでいる人も多いです。
Sales Cloudには次の機能があります。
また、プランとかかる費用は次のようになっています。
プラン | Essentials | Professional | Enterprise | Unlimited |
価格 | 3,300円(税込)/ユーザー/月 | 9,900円(税込)/ユーザー/月 | 19,800円(税込)/ユーザー/月 | 39,600円(税込)/ユーザー/月 |
説明 | シンプルに始められる、ユーザー数10名までのCRM* | あらゆる規模のチームに対応する包括的な CRM | 自社に合わせた細かいカスタマイズが可能なCRM | CRM 機能とサポートが無制 |
Service Cloud(サービスクラウド)は、コールセンター・カスタマーサポート向けのCRMツールです。顧客からのメール、電話、チャット、ビデオ通話からの問い合わせ状態を管理し、オペレーターが適切に対応できるようにしてくれます
Service Cloudには次の機能があります。
また、プランとかかる費用は次のようになっています。
プラン | Essentials | Professional | Enterprise | Unlimited |
価格 | 3,300円(税込)/ユーザー/月 | 9,900円(税込)/ユーザー/月 | 19,800円(税込)/ユーザー/月 | 39,600円(税込)/ユーザー/月 |
説明 | シンプルに始められる、ユーザー数10名までのCRM* | あらゆる規模のチームに対応する包括的な CRM | 自社に合わせた細かいカスタマイズが可能なCRM | CRM 機能とサポートが無制 |
Sales CloudとService Cloudの導入費用、おすすめのユーザーについては次の記事でも解説しているので参考にしてください。
Salesforce Platformは、アプリケーションの開発・実行基盤となるクラウド型プラットフォームです。1か所でアプリケーションの構築、実行、管理、最適化を行うことができるという特徴があります。複雑で高度な独自アプリケーションを開発することもできます。
Salesforce Platform(Lightning Platform)で利用できる機能は次の通りです。
また、プランとかかる費用は次のようになっています。
プラン | Platform Starter | Platform Plus |
価格 | 価格3,300円(税込)/ユーザー/月 | 価格13,200円(税込)/ユーザー/月 |
説明 | カスタムアプリで営業、サービス、マーケティングの機能を拡張 | あらゆる部門のビジネスプロセスをデジタル化 |
Salesforce Platform(Lightning Platform)については次の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
Account Engagement(旧Pardot)は、BtoBに適したMAツールです。 見込み客を顧客へと育てる3つのプロセスを支援し、自動化を実現します。 SFA(営業支援ツール)であるSales Cloudや、CRMとの連携がシームレスに行える点が特徴です。
Account Engagementには次のような機能があります。
また、プランとかかる費用は次のようになっています。
プラン | Growth | Plus | Advanced |
価格 | 価格165,000円(税込)/月 | 価格330,000円(税込)/月 | 価格528,000円(税込)/月 |
代表的な機能 | Eメールマーケティング・見込み客追跡・リード育成・リードのスコア付けとグレード付け・ROIレポート機能・フォームとランディングページ作成など | 高度なメール分析、レンダリングプレビュー・SPAM分析・A/Bテスト・Google AdWords連携・API アクセス・マーケティングカレンダーの連携・ソーシャルプロファイル・チャットサポート(英語のみ)など | カスタムユーザーロール・カスタムオブジェクトの連携・API アクセス (最大 100,000 コール/日)・専用IPアドレス・電話サポート(英語のみ)など |
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Marketing Cloudは、BtoCに適したMAツールです。Marketing Cloudなら、メールをはじめ、SNSやEコマース、広告、カスタマーサービスといった様々なチャネルを横断的に利用できます。
Marketing Cloudには次のような機能があります。
Pardotと違い、集客型ビジネスに適したMAツールと言えます。
具体的にかかる費用については、Salesforceにお問い合わせください。
Experience Cloud(旧Community Cloud)は、Salesforceの機能やデータを活用しながら顧客やパートナー企業とコミュニケーションを図ることができます。
会員向けサイトやパートナー企業向けサイト、FAQサイトとして利用されるケースが多くなっています。
具体的にかかる費用については、Salesforceにお問い合わせください。
Salesforceを導入することで、次のようなことができるようになります。
一つずつ詳しく解説します。
Salesforceを導入することで、営業活動を効率化・DX化できるようになります。具体的には、商談などの情報をリアルタイムで共有することができるので、「誰が」「いつ」「どのような方法で」顧客に接点を持ったか記録できます。
結果的に、担当営業が休んでいたとしても、Salesforceを見ることで最新情報をキャッチアップすることができます。また、担当営業が退職したときの引き継ぎもスムーズに行うことができます。
Salesforceを導入することで、営業ノウハウを共有することができます。つまり、社内のトップ営業マンがどのように顧客にタッチし、どのような会話をしているのかを記録に残すことができるので、成果の出やすい営業手法を共有することができます。
また、Salesforceを利用することで、情報をリアルタイムで共有できるので、的確なフィードバックを迅速に行うこともでき、個々の営業に対するフォローも可能です。
Salesforceは、ノウハウやナレッジの共有が可能となっているので教育コストも削減する事ができます。営業に対するノウハウをまとめることで、営業一人一人の能力を最大化することもできますし、配属された部署や上司に左右されずに網羅的な教育を行うこともできます。
Salesforceの顧客情報の共有ができるので、顧客の満足度を向上させることができます。
Salesforceは、スマートフォンやパソコンなどの様々なデバイスからアクセスすることができるので、顧客情報にアクセスするのは非常に簡単です。そのため、外出中に急に取引先から連絡が来ても対応することができます。
また、コールセンターでサポートする際にも、今までのやりとりが全てSalesforce上に記録されているので、顧客のニーズを掴みながら対応することができ、顧客の満足度を結果的に上げることができます。
顧客満足度が向上すれば、顧客が繰り返し製品やサービスを利用してくれる可能性が高くなるので、結果的に売り上げが向上します。
Salesforceを利用すれば、従来の企業が抱えがちな部署間の連携が取れていないという課題を解決することができます。
特に多いのが、マーケティング部門と営業部門の連携が取れていないということです。マーケティング部門は商談化数を目標としていることが多いです。そのため、まだ購買意欲が十分に育っていない顧客も営業部門に送客してしまい、受注に繋がらないというようなことがよく起こります。
マーケティング部門と営業部門が連携できれば、商談数に対して受注数が少ない場合は、マーケティング部門でナーチャリングを積極的に行うなどのチームでの営業活動が可能になります。
Salesforceを導入することで、社員を適正に評価できるようになります。Salesforceでは、営業個人個人の営業成績を記録することができます。そのため、目標を達成しているかしていないかはもちろん、アプローチ方法の改善を促すフィードバックなど適正な評価が可能になります。
社員を適正に評価できれば、社員の不満が募ることもないので、長く所属してくれることになるでしょう。
セールスフォースを利活用して営業担当者が成果を出す使い方をこちらの記事で解説していますので、併せてご覧ください。
Salesforceの使い方を改めて以下のチェックシートで確認してみませんか?
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Salesforceはうまく活用できればすごく便利なツールです。しかし、使いづらいと感じるユーザーもいます。ここからは、Salesforceを導入するときのコツについて3つに分けて解説します。
一つずつ解説します。
Salesforceを導入するときは、必ず導入目的を明確にするようにしましょう。先ほど解説したSalesforce導入のメリットを目的として設定するのもおすすめです。
目的が不明瞭だと、ツールに慣れることや入力作業を行うことに不満を感じる社員が出てきます。必ず目的をはっきりさせるようにしましょう。
Salesforceは自由にカスタマイズできることもあって、入力項目を増やしすぎてしまうケースがあります。あらゆる情報を入力して分析したいと思う気持ちはわかりますが、入力し続けることができる量にすることを心がけましょう。
どうしても入力項目を増やしたい場合は、入力を行う社員が今の入力量に慣れてからにしましょう。
データを入力しても、そのデータを利用できなければ意味がありません。特に、情報を入力してくれる営業担当に対しては、フィードバックを忘れないようにしましょう。営業活動が正しいかどうか、作業量は適切か、どのような改善点があるのかを具体的にフィードバックできれば、Salesforce導入のメリットを感じてもらいやすくなります。
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本記事では、Salesforceの基礎知識から代表的なサービス、導入するメリットを解説しました。
Salesforceを導入することで次のようなメリットを感じることができます。
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