Salesforceのレポートの相対日付とは?相対日付の一覧と使い方

Salesforceのレポートの相対日付とは?相対日付の一覧と使い方

Salesforce担当者の中には、頻繁にレポートを作る機会がある人もいるかと思います。

その中でも、「常に今月と昨年同月のデータを抽出して実績の比較をしたい」という要望を叶えてくれるのが相対日付を利用したレポートです。

本記事では、相対日付を利用したレポートの基本知識と作り方について解説します。

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Salesforceのレポートの相対日付とは?

Salesforceのレポートの相対日付

Salesforceのレポートでは、相対日付 (Relative Date) を使用して、簡単に日付範囲を指定することができます。相対日付は、プリセットされた期間を表すキーワードで、過去や未来の期間を指定する際に役立ちます。これにより、レポートの日付フィルターを柔軟に設定して、データを特定の期間に絞り込むことができます。

相対日付の一般的なオプションには以下のようなものがあります。

  • 今日 (Today): 今日の日付に基づくデータを表示します。
  • 昨日 (Yesterday): 昨日の日付に基づくデータを表示します。
  • 今週 (This Week): 今週の日曜日から土曜日までのデータを表示します。
  • 今月 (This Month): 今月の初日から最終日までのデータを表示します。
  • 今四半期 (This Quarter): 今四半期の初日から最終日までのデータを表示します。
  • 今年 (This Year): 今年の初日から最終日までのデータを表示します。
  • 過去7日間 (Last 7 Days): 過去7日間のデータを表示します。
  • 過去30日間 (Last 30 Days): 過去30日間のデータを表示します。
  • 過去60日間 (Last 60 Days): 過去60日間のデータを表示します。
  • 過去90日間 (Last 90 Days): 過去90日間のデータを表示します。
  • 過去365日間 (Last 365 Days): 過去365日間のデータを表示します。
  • 次の7日間 (Next 7 Days): 今後7日間のデータを表示します。
  • 次の30日間 (Next 30 Days): 今後30日間のデータを表示します。
  • 次の60日間 (Next 60 Days): 今後60日間のデータを表示します。
  • 次の90日間 (Next 90 Days): 今後90日間のデータを表示します。
  • 次の365日間 (Next 365 Days): 今後365日間のデータを表示します。

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Salesforceのレポートで相対日付を利用した方がいい場面

Salesforceのレポートで相対日付を利用した方がいい場面は以下の通りです。

相対日付を利用した方がいい場面①:売上分析

相対日付を使用することで、一定期間内の売上データを効率的に分析できます。

例えば、今週や今月の売上を表示することができます。

これにより、現在の売上目標の達成状況を継続的に追跡し、必要に応じて戦略を立て直すことができます。

手動で日付範囲を変更することなく、レポートが常に最新の情報を表示し、時系列での売上の変化を把握することができるので相対日付を利用した方がいいと言えるでしょう。

相対日付を利用した方がいい場面②:チームの生産性

特定の期間内(例えば、直近30日間)のチームのタスク完了状況やプロジェクトの進捗をレポートに表示することができます。生産性のトレンドを把握し、問題が発生した場合に対処することができます。

また、期間ごとの比較を通じて、チームの生産性向上に効果的な施策が見つけやすくなります。

相対日付を利用した方がいい場面③:ケース解決時間

サポートチームのパフォーマンスを評価する際、相対日付を利用して直近の期間(例えば、過去7日間)のケースの解決時間を表示できます。これにより、サポートチームの成果をすぐに評価することができます。

また、改善点を特定でき、問題の早期発見と解決が可能となり、顧客満足度の向上に繋がります。

相対日付を利用した方がいい場面④:マーケティングキャンペーンの効果

特定の期間(例えば、直近30日間)のマーケティングキャンペーンの成果を表示できます。キャンペーンの効果を評価し、ROIを最大化するための戦略を立てることができます。

また、時系列での効果の変化を把握し、最適なマーケティング活動を選択することが容易になります。

相対日付を利用した方がいい場面⑤:営業担当者のパフォーマンス

各営業担当者の直近の成果(例えば、過去30日間の取引完了数や新規顧客獲得数)を表示できます。

営業チームの強みや弱みを特定し、個々のパフォーマンスを向上させるための指導ができます。また、時系列での成果の変化を把握し、営業戦略の効果や営業担当者間の比較が容易になります。

相対日付を利用することで、営業チーム全体の生産性向上や目標達成に繋がる改善策を見つけやすくなります。

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Salesforceの相対日付の使い方

Salesforceのレポートの相対日付

Salesforceの相対日付は検索条件で利用します。

日付項目を選択すると、日付の上部分に[相対日付を使用]という文字があるのでそこをクリックしましょう。

Salesforceのレポートの相対日付

利用できる相対日付は以下の通りです。

相対日付値範囲
昨日当日の前日の 午前12:00から 24 時間継続します。
今日当日の午前12:00 から 24 時間継続します。
明日午前12:00に開始します。当日の翌日から 24 時間継続します。
先週現在の週の前の週の最初の日の 午前12:00から 7 日間続きます。
今週現在の週の最初の日の 午前12:00から 7 日間続きます。
次の週現在の週の次の週の最初の日の午前12:00から 7 日間続きます。
過去n週間現在の週のn週間前に始まった週の最初の日の 午前12:00から、現在の週の前の週の最後の日の午後11:59 まで続きます。
次のn週間現在の週の次の週の最初の日の午前12:00から始まり、7 日間のn倍が続きます。
n週間前現在の週の開始のn週間前に始まる週の最初の日の 午前12:00から7 日間続きます。
先月今月の前月の最初の日の午前12:00から開始し、その月のすべての日が続きます。
今月現在の月の最初の日の午前12:00から開始し、その月のすべての日が続きます。
次のn か月現在の月の翌月の最初の日の 午前12:00から開始し、 n番目の月の終わりまで継続します。
過去n か月nか月前の月の最初の日の午前 12:00から、前月の最終日の午後 11:59 まで。
nか月前現在の月の開始のnか月前に開始した月の最初の日の 午前12:00から開始し、その月のすべての日を継続します。
来月現在の月の翌月の最初の日の午前12:00から開始し、その月のすべての日が続きます。
過去n日間現在の日のn日前の午前12:00から現在の秒までが続きます。(範囲には今日が含まれます。この日付値を使用すると、 n + 1日前から当日までのレコードが含まれます。) 標準フィルターでは、nは 7、30、60、90、または 120 です。
次のn日間標準の日付フィルターの場合、レポートが実行される日の午前12:00からn日間続きます。(範囲には今日が含まれます。) 標準フィルターでは、nは 7、30、60、90、または 120 です。カスタム フィールド フィルターの場合、翌日の午前 12:00から始まり、次のn日間続きます。(範囲には今日は含まれません。)
n日前n日前の午前12:00から24 時間継続します。(範囲には今日は含まれません。)
前四半期現在の暦四半期の前の暦四半期の最初の日の 午前12:00から始まり、その四半期の終わりまで続きます。
今四半期現在の暦四半期の初日の午前12:00から始まり、四半期の終わりまで続きます。
次の四半期現在の暦四半期の後の暦四半期の最初の日の 午前12:00から始まり、その四半期の終わりまで続きます。
過去n四半期n四半期前の暦四半期の最初の日の午前12:00から 、現在の四半期の前の暦四半期の終わりまで続きます。(範囲には当四半期は含まれません。)
次のn四半期現在の四半期の後のカレンダー四半期の最初の日の 午前12:00から開始し、将来n四半期後のカレンダー四半期の終わりまで続きます 。(範囲には当四半期は含まれません。)
n四半期前現在の暦四半期のn四半期前の暦四半期の最初の日の 午前12:00から始まり、その四半期の終わりまで続きます。
去年前年の 1 月 1 日午前12:00から、その年の 12 月 31 日の終わりまでが指定されます。
ことし現在の年の 1 月 1 日の午前12:00から開始し、現在の年の 12 月 31 日の終わりまで続きます。
来年翌年の 1 月 1 日午前12:00から、その年の 12 月 31 日の終わりまでが指定されます。
n年前現在の暦年のn年前の暦年の 1 月 1 日の午前12:00 から始まり、その年の 12 月 31 日の終わりまで続きます。
過去n年n+1年前の1 月 1 日午前12:00から開始します。範囲は、今年の前年の 12 月 31 日に終了します。
今後n年翌年の 1 月 1 日午前12:00 から、n 年目の 12 月 31 日の終わりまでが指定されます。
前会計四半期現在の会計四半期の前の会計四半期の最初の日の 午前12:00 から、その会計四半期の最終日までが指定されます。会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。
メモ モバイル カスタム ビューを作成する場合、FISCAL のリテラル日付値はサポートされません。
今会計四半期現在の会計四半期の最初の日の午前12:00から、現在の会計四半期の最終日の終わりまで続きます。会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。
次の会計四半期現在の会計四半期の後の会計四半期の最初の日の 午前12:00から、その会計四半期の最終日まで続きます。(範囲には現在の四半期は含まれません。) 会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。
過去n会計四半期n会計四半期前の会計四半期の初日の午前12:00から 、前の会計四半期の最終日の終わりまでが指定されます。(範囲には、現在の会計四半期は含まれません。) 会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。
次のn会計四半期現在の会計四半期の後の会計四半期の最初の日の午前12:00から始まり、 n番目の会計四半期の最終日の終わりまで続きます。(範囲には、現在の会計四半期は含まれません。) 会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。
n会計四半期前n会計四半期前の会計四半期の初日の午前12:00から、その会計四半期の最終日の終わりまでが指定されます。
最後の会計年度現在の会計年度の前の会計年度の最初の日の 午前12:00から、その会計年度の最終日の終わりまで続きます。会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。
今年度現在の会計年度の最初の日の午前12:00から開始し、会計年度の最終日の終わりまで続きます。会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。
次の会計年度現在の会計年度の後の会計年度の最初の日の 午前12:00から、その会計年度の最終日の終わりまで続きます。会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。
過去n会計年度n会計年度前の会計年度の最初の日の午前12:00から 、現在の会計年度の前の会計年度の最終日の終わりまで続きます。(範囲には、現在の会計年度は含まれません。) 会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。
次のn会計年度現在の会計年度の後の会計年度の最初の日の 午前12:00から、 n番目の会計年度の最終日の終わりまで続きます 。(範囲には、現在の会計年度は含まれません。) 会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。
n会計年度前n会計年度前の会計年度の最初の日の 午前12:00 から、その会計年度の最終日の終わりまで続きます。

参考:相対日付フィルターのリファレンス

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カスタム日付から相対日付に変更する方法

カスタム日付から相対日付に変更する方法は以下の通りです。

  1. レポートの編集ボタンを押します。
Salesforceのレポートの相対日付
  1. 検索条件をクリックします
Salesforceのレポートの相対日付
  1. 今回の場合は「完了予定日」をクリックします。
Salesforceのレポートの相対日付
  1. 範囲をカスタムから今月にします。
Salesforceのレポートの相対日付
  1. 適用を押して完了です。

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まとめ:相対日付を使いこなそう

本記事では、Salesforceの相対日付レポートについて解説しました。

レポートを上手に活用することで、営業計画とのズレを早期に発見することができます。

「正直エクセルの方が早く作れるし、楽なんだよね」というお声もよく耳にします。特に忙しいとつい新しいことにチャレンジすることを後回しにしてしまう気持ちもよくわかります。

しかし、業務の効率化を行うためにはダッシュボードをゴリゴリ活用していくことが大切です。

Salesforceのダッシュボード活用で営業を見える化を動画と画像で解説した記事はこちら

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監修者
大瀧 龍 株式会社フライク 代表取締役

福岡県福岡市出身。富士通グループ会社のシステムエンジニアや営業支援などを経て、2017年にfreee株式会社に参画。九州支社長と広島営業所長を兼任し、2019年には西日本の責任者としてマザーズ上場に貢献する。同年2019年に「3rdコンサルティング株式会社」を創業。システムを活用した中小企業の経営課題解決やIT化、DX化支援に取り組む。システムエンジニアや営業として現場で培った経験を生かして、フロントオフィスとバックオフィスの両方をカバーし、システム設計・開発から運用提供まで一括して提案できるコンサルティングを追求。

2021年11月に社名を「株式会社フライク」に変更し、新たなスタートを切る。IT普及を目指すコミュニティ「ふくおかクラウドCafe」や、YouTube「システム組立ちゃんねる」なども運営し、地方企業のIT化推進に日々努めている。

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