Salesforce担当者の中には、頻繁にレポートを作る機会がある人もいるかと思います。
その中でも、「常に今月と昨年同月のデータを抽出して実績の比較をしたい」という要望を叶えてくれるのが相対日付を利用したレポートです。
本記事では、相対日付を利用したレポートの基本知識と作り方について解説します。
目次
Salesforceのレポートでは、相対日付 (Relative Date) を使用して、簡単に日付範囲を指定することができます。相対日付は、プリセットされた期間を表すキーワードで、過去や未来の期間を指定する際に役立ちます。これにより、レポートの日付フィルターを柔軟に設定して、データを特定の期間に絞り込むことができます。
相対日付の一般的なオプションには以下のようなものがあります。
Salesforceのレポートで相対日付を利用した方がいい場面は以下の通りです。
相対日付を使用することで、一定期間内の売上データを効率的に分析できます。
例えば、今週や今月の売上を表示することができます。
これにより、現在の売上目標の達成状況を継続的に追跡し、必要に応じて戦略を立て直すことができます。
手動で日付範囲を変更することなく、レポートが常に最新の情報を表示し、時系列での売上の変化を把握することができるので相対日付を利用した方がいいと言えるでしょう。
特定の期間内(例えば、直近30日間)のチームのタスク完了状況やプロジェクトの進捗をレポートに表示することができます。生産性のトレンドを把握し、問題が発生した場合に対処することができます。
また、期間ごとの比較を通じて、チームの生産性向上に効果的な施策が見つけやすくなります。
サポートチームのパフォーマンスを評価する際、相対日付を利用して直近の期間(例えば、過去7日間)のケースの解決時間を表示できます。これにより、サポートチームの成果をすぐに評価することができます。
また、改善点を特定でき、問題の早期発見と解決が可能となり、顧客満足度の向上に繋がります。
特定の期間(例えば、直近30日間)のマーケティングキャンペーンの成果を表示できます。キャンペーンの効果を評価し、ROIを最大化するための戦略を立てることができます。
また、時系列での効果の変化を把握し、最適なマーケティング活動を選択することが容易になります。
各営業担当者の直近の成果(例えば、過去30日間の取引完了数や新規顧客獲得数)を表示できます。
営業チームの強みや弱みを特定し、個々のパフォーマンスを向上させるための指導ができます。また、時系列での成果の変化を把握し、営業戦略の効果や営業担当者間の比較が容易になります。
相対日付を利用することで、営業チーム全体の生産性向上や目標達成に繋がる改善策を見つけやすくなります。
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Salesforceの相対日付は検索条件で利用します。
日付項目を選択すると、日付の上部分に[相対日付を使用]という文字があるのでそこをクリックしましょう。
利用できる相対日付は以下の通りです。
相対日付値 | 範囲 |
昨日 | 当日の前日の 午前12:00から 24 時間継続します。 |
今日 | 当日の午前12:00 から 24 時間継続します。 |
明日 | 午前12:00に開始します。当日の翌日から 24 時間継続します。 |
先週 | 現在の週の前の週の最初の日の 午前12:00から 7 日間続きます。 |
今週 | 現在の週の最初の日の 午前12:00から 7 日間続きます。 |
次の週 | 現在の週の次の週の最初の日の午前12:00から 7 日間続きます。 |
過去n週間 | 現在の週のn週間前に始まった週の最初の日の 午前12:00から、現在の週の前の週の最後の日の午後11:59 まで続きます。 |
次のn週間 | 現在の週の次の週の最初の日の午前12:00から始まり、7 日間のn倍が続きます。 |
n週間前 | 現在の週の開始のn週間前に始まる週の最初の日の 午前12:00から7 日間続きます。 |
先月 | 今月の前月の最初の日の午前12:00から開始し、その月のすべての日が続きます。 |
今月 | 現在の月の最初の日の午前12:00から開始し、その月のすべての日が続きます。 |
次のn か月 | 現在の月の翌月の最初の日の 午前12:00から開始し、 n番目の月の終わりまで継続します。 |
過去n か月 | nか月前の月の最初の日の午前 12:00から、前月の最終日の午後 11:59 まで。 |
nか月前 | 現在の月の開始のnか月前に開始した月の最初の日の 午前12:00から開始し、その月のすべての日を継続します。 |
来月 | 現在の月の翌月の最初の日の午前12:00から開始し、その月のすべての日が続きます。 |
過去n日間 | 現在の日のn日前の午前12:00から現在の秒までが続きます。(範囲には今日が含まれます。この日付値を使用すると、 n + 1日前から当日までのレコードが含まれます。) 標準フィルターでは、nは 7、30、60、90、または 120 です。 |
次のn日間 | 標準の日付フィルターの場合、レポートが実行される日の午前12:00からn日間続きます。(範囲には今日が含まれます。) 標準フィルターでは、nは 7、30、60、90、または 120 です。カスタム フィールド フィルターの場合、翌日の午前 12:00から始まり、次のn日間続きます。(範囲には今日は含まれません。) |
n日前 | n日前の午前12:00から24 時間継続します。(範囲には今日は含まれません。) |
前四半期 | 現在の暦四半期の前の暦四半期の最初の日の 午前12:00から始まり、その四半期の終わりまで続きます。 |
今四半期 | 現在の暦四半期の初日の午前12:00から始まり、四半期の終わりまで続きます。 |
次の四半期 | 現在の暦四半期の後の暦四半期の最初の日の 午前12:00から始まり、その四半期の終わりまで続きます。 |
過去n四半期 | n四半期前の暦四半期の最初の日の午前12:00から 、現在の四半期の前の暦四半期の終わりまで続きます。(範囲には当四半期は含まれません。) |
次のn四半期 | 現在の四半期の後のカレンダー四半期の最初の日の 午前12:00から開始し、将来n四半期後のカレンダー四半期の終わりまで続きます 。(範囲には当四半期は含まれません。) |
n四半期前 | 現在の暦四半期のn四半期前の暦四半期の最初の日の 午前12:00から始まり、その四半期の終わりまで続きます。 |
去年 | 前年の 1 月 1 日午前12:00から、その年の 12 月 31 日の終わりまでが指定されます。 |
ことし | 現在の年の 1 月 1 日の午前12:00から開始し、現在の年の 12 月 31 日の終わりまで続きます。 |
来年 | 翌年の 1 月 1 日午前12:00から、その年の 12 月 31 日の終わりまでが指定されます。 |
n年前 | 現在の暦年のn年前の暦年の 1 月 1 日の午前12:00 から始まり、その年の 12 月 31 日の終わりまで続きます。 |
過去n年 | n+1年前の1 月 1 日午前12:00から開始します。範囲は、今年の前年の 12 月 31 日に終了します。 |
今後n年 | 翌年の 1 月 1 日午前12:00 から、n 年目の 12 月 31 日の終わりまでが指定されます。 |
前会計四半期 | 現在の会計四半期の前の会計四半期の最初の日の 午前12:00 から、その会計四半期の最終日までが指定されます。会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。 メモ モバイル カスタム ビューを作成する場合、FISCAL のリテラル日付値はサポートされません。 |
今会計四半期 | 現在の会計四半期の最初の日の午前12:00から、現在の会計四半期の最終日の終わりまで続きます。会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。 |
次の会計四半期 | 現在の会計四半期の後の会計四半期の最初の日の 午前12:00から、その会計四半期の最終日まで続きます。(範囲には現在の四半期は含まれません。) 会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。 |
過去n会計四半期 | n会計四半期前の会計四半期の初日の午前12:00から 、前の会計四半期の最終日の終わりまでが指定されます。(範囲には、現在の会計四半期は含まれません。) 会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。 |
次のn会計四半期 | 現在の会計四半期の後の会計四半期の最初の日の午前12:00から始まり、 n番目の会計四半期の最終日の終わりまで続きます。(範囲には、現在の会計四半期は含まれません。) 会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。 |
n会計四半期前 | n会計四半期前の会計四半期の初日の午前12:00から、その会計四半期の最終日の終わりまでが指定されます。 |
最後の会計年度 | 現在の会計年度の前の会計年度の最初の日の 午前12:00から、その会計年度の最終日の終わりまで続きます。会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。 |
今年度 | 現在の会計年度の最初の日の午前12:00から開始し、会計年度の最終日の終わりまで続きます。会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。 |
次の会計年度 | 現在の会計年度の後の会計年度の最初の日の 午前12:00から、その会計年度の最終日の終わりまで続きます。会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。 |
過去n会計年度 | n会計年度前の会計年度の最初の日の午前12:00から 、現在の会計年度の前の会計年度の最終日の終わりまで続きます。(範囲には、現在の会計年度は含まれません。) 会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。 |
次のn会計年度 | 現在の会計年度の後の会計年度の最初の日の 午前12:00から、 n番目の会計年度の最終日の終わりまで続きます 。(範囲には、現在の会計年度は含まれません。) 会計四半期は、[設定] の [会計年度] ページで定義されます。 |
n会計年度前 | n会計年度前の会計年度の最初の日の 午前12:00 から、その会計年度の最終日の終わりまで続きます。 |
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カスタム日付から相対日付に変更する方法は以下の通りです。
本記事では、Salesforceの相対日付レポートについて解説しました。
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「正直エクセルの方が早く作れるし、楽なんだよね」というお声もよく耳にします。特に忙しいとつい新しいことにチャレンジすることを後回しにしてしまう気持ちもよくわかります。
しかし、業務の効率化を行うためにはダッシュボードをゴリゴリ活用していくことが大切です。
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