こんにちは。
システム組立ちゃんねるを運営している、株式会社フライクの大瀧です。
本日のブログテーマはこちらです。
私達フライクでは30ものITツールを利用しております。
多くのITツールをただ導入するだけではなく、クラウドのITツール同士を組み合わせ、利活用できるように研究開発を繰り返しながら、日々最高の形を目指してアップデートしております。
2023年3月時点でのシステム連携組立図がこちらです。
今回は、この「システム連携組立図」の中心となっている「セールスフォース(Salesforce)」の利活用について解説していきたいと思います。
目次
私たちフライクがセールスフォースを利活用している理由は、大きく分けて5つあります。
【フライクがSalesforceを使い続ける理由】
ただ、その分コストは高いです。SalesCloud EnterpriseEditonの場合、一人あたり年間約21万円かかり、さらに初期コストや維持コストもかかります。
しかし私(大瀧)自身、2013年から10年ほどセールスフォースを使い続ける中で、同等・それ以上の質を持ったサービスに出会ったことがないため、2023年3月現在でも使い続けております。
最近は、フライクに「セールスフォースを利用しているけどうまく使いこなせていない」「失敗してしまった」というツール利用ユーザーからの問合せをいただく機会が多くなっています。
はっきり申し上げますと、その多くは導入の目的がしっかり決まっておらず、セールスフォース設定支援企業に任せっきりで部分最適なシステムもしくは全く業務に沿っていないシステムになってしまっていることに原因があります。
このブログを通して、フライクがどのようにセールスフォースを使いこなし、業務を組み立てているかをご紹介し、これからセールスフォースを導入しようとしている企業さまや、導入に失敗→再度トライしようと思っている企業さまに向けて、少しでもノウハウをお伝えできたら幸いです。
では、本題の「フライクがセールスフォースをどのような場面で利用しているか?」についてお話したいと思います。
通常セールスフォースを「顧客管理」や「案件管理」で利用される機会が多いかと思いますが、私たちフライクではより深くまでツールを使い込んでおります。
もちろん「顧客管理」や「案件管理」機能も使っていますが、営業だけがツールを利用するだけではなく、お客様と関わる全ての社員が使っています。
私たちフライクで実現している「システム連携組立図」では、大きく分けて4つの領域でセールスフォースを利用しております。
また、下図のようにほかのクラウドITツールを利活用しながら、よりセールスフォースを便利に活用できるようにしております。
ここでは、マーケティング領域での【Salesforce×他システム連携】の業務フローを解説いたします。
マーケティング領域で使っているITツールは、下記のとおりです。
● Salesforce⇒リード管理
● Sansan⇒名刺管理
● HubSpot⇒マーケティングオートメーション
● Googleカレンダー⇒社内予定表
● WordPress⇒ホームページ
● Box⇒ホワイトペーパー格納先
● Slack⇒情報通知
マーケティング領域におけるSalesforce×他システム連携の流れは以下となります。
● 名刺交換・Youtube・Twitter⇒メルマガ登録
● ホワイトペーパーのダウンロード
● ホームページのブログを閲覧
● ホームページより問合せ
● 初回無料相談会のアポイント
これらの流れを記載した業務フローが、こちら。
図の中で横長に記載している各フェーズ(「フライクを知る」「より興味を持つ」「問合せ」「アポ確定」)について、それぞれ見ていきましょう。
【フライクを知る】
まず、フライク(自社)の存在を知り、何かしらの情報を得たい方は、おおよそYoutubeのチャンネル登録やTwitterでフォローしてくださいます。
その後、メルマガ登録をしてくださいます。
【より興味を持つ】
名刺交換やメルマガ登録完了後、メルマガの配信をHubSpot経由で実施していきます。
そして、ホワイトペーパーをダウンロードいただき、よりフライクやサービスに興味を持っていただく形になります。
【問合せ&アポイント確定】
次が、フライクに問合せがあった際の流れとなります。
WordPressで構築されたホームページから問合せをいただきますが、HubSpotを導入しているため、どのサイト経由でのお問い合わせなのか、これまでフライクホームページにおけるどのページを閲覧しているのかを把握することができます。
次に、セールス領域でのSalesforce×他システム連携の業務フローについてご説明します。
セールス領域で使っているITツールがこちらです。
● Salesforce⇒商談管理、売上予測
● Sansan⇒名刺管理
● Box⇒提案資料の格納
● Quip⇒議事録
● amptalk⇒WEB会議・携帯電話の通話内容の書き起こし
● Zoom⇒WEB会議
● ZoomPhone⇒会社用携帯番号
● Slack⇒情報通知
セールス領域におけるSalesforce×他システム連携の流れは以下となります。
● 初回WEB面談
● 2時間無料ヒヤリング
● 提案資料の作成
● 見積もり提示
● 内諾
これらの流れを記載した業務フローが、こちら。
図の中で横長に記載している各フェーズ(「初回面談」「2時間無料ヒヤリング+資料作成」「見積作成」「提案+見積+内諾」)について、それぞれ見ていきましょう。
【初回面談】
初回面談では、Zoomを用いてWEB会議をします。
その際に提案資料やフライクの紹介資料を使って説明し、問い合わせ企業の悩みごとをヒヤリングしていきます。
また、MTG終了後はZoomのWEB会議情報がamptalkに連携されているため、会議内容の文字起こしをしてくれます。
【2時間無料ヒヤリング+資料作成】
「2時間無料ヒヤリング」では、問い合わせ企業が実施際に有償プロジェクトに興味がある際に実施し、有償プロジェクト同様にフライクメンバーがヒヤリング及び資料を作成していきます。
【見積作成&提案+見積+内諾】
「2時間無料ヒヤリング」および提案資料作成後は、報告と見積書の提示となります。
見積書はセールスフォースで作成し、Boxに自動反映されるため、提案資料や見積書等の書類はすべてクラウドで管理されています。
次に、プロジェクト管理領域でのSalesforce×他システム連携の業務フローを解説いたします。
プロジェクト管理領域で使っているITツールがこちらです。
● Salesforce⇒プロジェクト管理の全体とりまとめ
● Asana⇒プロジェクトにおけるタスク管理
● TeamSpirit⇒リソース、原価管理および勤怠管理
● Box⇒設計資料の格納
● Quip⇒議事録
● amptalk⇒WEB会議、電話の書き起こし
● ZOOM⇒WEB会議
● ZoomPhone⇒会社用携帯番号
プロジェクト管理領域におけるSalesforce×他システム連携の流れは以下となります。
これらの流れを記載した業務フローが、こちら。
図の中で横長に記載している各フェーズ(「プロジェクト開始」「プロジェクト中」「プロジェクト完了」)について、それぞれ見ていきましょう。
【プロジェクト開始】
まずプロジェクト開始の準備を内部的に実施します。
社内だけではなく、外部パートナーとも情報共有やタスク管理、進捗管理などを実施する関係上、プロジェクト時には多くの準備物が必要となります。
その際、二重三重入力を発生させないようにするために、セールスフォースに入力した情報をAsanaやTeamSpiritに連携をかけております。
【プロジェクト中】
プロジェクト中は、社内メンバーや社外の副業・業務委託メンバー含めてタスク管理や工数管理が発生します。
そこで各個人はAsanaでタスク管理を、TeamSpiritで工数管理を実施しております。
【プロジェクト完了】
プロジェクト完了後は納品書と検収書を用意し、検収書にサインをして頂く流れとなります。
いかがでしょうか?
プロジェクト管理をセールスフォースで行っている企業は多くはないと思いますが、セールスフォースだけでなく、AsanaとTeamSpiritをうまく利用し、情報を一元管理することが可能になります。
二重三重の入力をなくすのはプロジェクト管理やサービスを提供する際でも活用できます。
最後に、バックオフィス領域でのSalesforce×他システム連携の業務フローを解説いたします。
バックオフィス領域で使っているITツールがこちらです。
● Salesforce⇒バックオフィスに必要な情報を管理
● OPRO⇒見積書・請求書・納品書・契約書といった帳票類の出力
● Box⇒帳票類の格納先
● DocuSign⇒電子契約
● BillOne⇒買掛請求書の受領
● freee会計⇒クラウド会計
● freee人事労務⇒給与計算・人事労務管理
● TeamSpirit⇒勤怠管理
バックオフィス領域(商談受注〜債権管理)におけるSalesforce×他システム連携の流れは以下となります。
商談受注〜債権管理の業務フローは以下となります。
ここでは、「契約」「請求&入金」それぞれのフェーズについて詳しく解説いたします。
【契約】
契約時は、注文書及び契約書での契約締結が必須となります。
私たちフライクでは、すべてペーパーレス化しているため、BoxやDocuSignを使いながら契約締結をしていきます。
【請求&入金】
サービスや納品完了後、請求書を送付します。こちらもペーパーレスで実現しているため、Gmailやfreeeを使いながら業務をすべてオンラインで行っております。
また、バックオフィス領域(給与計算および支払い管理)におけるSalesforce×他システム連携の流れは以下となります。
<給与計算>
<支払い管理>
給与支払いおよび支払い管理の詳しい業務の流れは、以下となります。
【勤怠・給与計算&給与の振込】
フライクでは、プロジェクトの工数と紐付けて勤怠をTeamSpiritで入力しております。
その情報がfreee人事労務へ連携され、その後、人件費としてfreee会計へ連携し、インターネットバンキングを通して入金となります。
【外部パートナーへの支払い】
最後に、外部パートナーや外注先への支払いです。
支払いに関してはBillOneで受領して、プロジェクトの場合はセールスフォースで事前稟議内容と相違がないかを確認し、振込を実施していきます。
いかがでしたでしょうか?
バックオフィス周りでもセールスフォースの情報を使って他のSaaSツールに情報を連携できているイメージが伝わりましたでしょうか?
今回はセールスフォースを中心とした「システム連携組立図」について詳しく解説いたしました。
マーケティング領域から始まり、セールス領域、プロジェクト管理領域、バックオフィス領域など大きく分けて4つの領域で、他SaaS連携と業務フローにも触れましたが、セールスフォースの利活用イメージは湧きましたでしょうか?
ここまでセールスフォースと他SaaSを組み合わせて業務とシステムを組み合わせている企業は非常に少ないと思いますが、私たちフライクのように少人数な企業でもやりたいことに専念するためにこのようにシステムを武器に変えております。
ITツールを便利に扱った取り組みを、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
今回紹介したITツールを利用し、生産性の向上や業務改善を実現していただけたらと思います。本ブログやITツールについてのお問い合せもお待ちしています。
株式会社フライク 代表取締役 大瀧 龍
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